あなたは誰を最も憎みますか？
過去も未来も誰を憎みますか？
自分ですか？過去ですか？現在ですか？
環境ですか？人間関係ですか？時ですか？
特定人物ですか？自然ですか？全てですか？
僕は僕がずっと憎かった
僕は憎悪のずっと象徴だった
自身への
憎悪の副産物だった
ずっと
周りが憎いと思っていた
世界が憎いと思っていた
全てが憎いと思っていた
人間が憎いと思っていた
現実が憎いと思っていた
でも違った
1番憎かったのは
僕だった
僕自身だった
お前(僕)だった
ずっと憎かった
ただそれだけだった
薄汚く真黒でドロドロな
この世界 この全てと言う
お前自身(僕自身)を
皮肉なお前(僕)を
お前(僕)と言う紛い物が
ずっと憎かった
ずっと憎らしかった
ずっと嫌いだった
お前自身(僕自身)が最も憎かった
真白だったお前(僕)も
真黒に染まった今のお前(僕)も
ずっとずっと嫌いだった
ずっとずっと憎かった
お前(僕)の過去も現在も未来も
ずっと憎み続ける
全てを蔑ろにして
全てを台無しにして
全てを真黒にして
お前(僕)はお前(僕)であり続けた
そんなお前(僕)が憎いよ
ずっとそうだった
そうなるしかなかった
そうするしかなかった
そうせざる負えなかった
そうやって言い訳して
前に進む辻褄を合わせて停滞する
見窄らしいお前自身(僕自身)が
ずっとずっと
こんな矮小で掌に収まりそうな自分自身の器が滑稽だった
滑稽で軽かった
空気の様に空っぽで
水の様に軽く
氷の様に冷たかった
そんな自分がずっと酷く皮肉だった
自己嫌悪でも自嘲でも自己批判でも
そんな自制心は
今になってはどうでもいい
どうだっていい
ただずっと言いたかった
否定してやりたかった
間違っている者を間違っていると
修正したかった
もう2度と間違えない様に
そう裁きたかった
そう粛清してやりたかった
怠けて停滞している自分を
いい様に言い訳している自分を
憎かったって言いたかった
憎いのは事実だから
どの人物よりも自身の事を
誰よりも憎悪しているのだから
さしづめ、何も変わらなかったのだから
これは僕の僕に対する戒めなのだから
故に
この世界を
僕自身を
憎み続ける
恨み続ける
ずっとずっと
幸せになれなかった僕を
自分勝手なエゴな僕を
だから こんな茶番劇とっとと終わらせてやる
ピリオドと言う示し 終止符を打ってやる
僕の手で
お前(僕)が僕(お前)を憎かった様に
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