人は溺れて 溺れて 溺れて
怒涛に迷い 誤り 途方に暮れ
狂って 自問自答して 足掻いて
戸惑って 縋って 躊躇って
藁にもすがる思いで生きている
皆溺れている 皆迷っている
皆狂っている 皆足掻いている
何かを求めて
何かを目指して
何かを掴もうと
手を伸ばす
人生は
決断の連続で 選択の連続で
後悔の連続で 途方の連続だ
連続で 連続で 連続で
選択肢に腐心する
そうして人は
形作って 生み出して 風化して 繋いでいく
まとまりのない そんな永久を
時折 ふと思うだろう
何でこんなことしてるんだろう
何でこうなってしまったんだろう
何でここにいるのだろう
何で私が存在しているんだろう
取り止めのない そんな思考を
考えて 追憶にふけ 思索し 訝しむ
そして
理想 希望 夢 願望
を抱いて溺死する
人はいずれ色褪せる
人は自然の摂理と言う道理に従って生きている
人はそれでも概念の本質を求めて足掻いて生きている
それでも、
結局、結論なんて出ないのだから
出ずに終わっていくのだから
だからこそ
この空っぽな人生を
自身の思い描いた
色で 色彩で
塗り重ねる様に
塗り潰す様に
描いて 重ねて 直して
優柔不断に
表裏一体に
欺瞞に
あべこべに
君は僕であり
僕は君であり
お前はオレであり
オレはお前である
様に僕の人生は物語り
それが僕の物語を形成する
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