あなたはそれが
愛おしいですか？それとも憎いですか？
なぁ
この全てが憎い
そして
この全てが尊い
愛 の裏には 憎しみ があり
憎しみ の裏には 愛 がある
つまり慈愛と憎悪は表裏一体だ
誰もが隠しきれない感情
そんな感情が隔たりなく拡散し
見え隠れする
ずっとそうだ
いつからだろう
憎しみが感情 思考にこびりつくようになったのは
いつからだろう
喜び 幸福 楽しい
より憎しみが勝る様になったのは
いつだってそうだ
憎しみが操作しようとする
人間の底知れぬ
そんな
不純さが 矛盾さが 狡猾さが
軽薄さが 野蛮さが 無能さが
残酷さが 優越さが 傲慢さが
怠惰さが 嫉妬さが 貪欲さが
偽善さが 冒涜さが 未熟さが
支配欲が 不誠実が 非道さが
貧弱さが 無価値が 協調さが
不道徳が 不倫理が 理不尽が
身勝手が 不自由が 青二才が
エゴイズムが ダークトライアドが
そんな人間としての罪が
憎い 憎すぎる 皮肉だ
生き物にだって
恋愛にだって
記憶にだって
文化にだって
物にだって
事柄にだって
ポジティブな事にも必ず付き纏う
そんな憎悪
黒く澱んだ感情
真黒な衝動
憎悪の衝動
憎い衝動
強迫観念と言う衝動
薬を飲んでも現れる
夢にまで現れるんだ
その衝動が
どれだけ嘆いたところで
たとえ全てが愛おしいと思っても
この憎しみには勝てない
愛が強くなれば深まれば
それと同時に
憎悪も強くなり深まる
いつからだろう
薬を飲まなければ
より増大する
いつからだろう
人生っつうのは意味などない
人生とは
提示された問いへの正しい答えを見つける事だ
そんなの分かってる
分かっちゃいるのに
目標もあるのに
幾度もなく疑問が降ってくる
なんで生きているか
そんなの分かってる分かってるのに
反芻思考になる
だから、全てを知れば全てを許せるようになる
だから、本を読むようになった
だが、消えない
この憎しみ
1ミリたりとも忘れたことはない
憎悪だけは
どんなことをしようと
人に何かしようと
物事をそれなりに受け入れられる様にはなったが
だが、消えない
ふと、思うんだ
憎いって
この世界のことを
この全ての事を
この全てを
この全て
嗚呼、全部全部全部全部全部全部全部全部
全て全て全て全て全て全て全て全て全て全て
憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
目に映る、全ての物に
そう、とめどなく憎悪が湧く
皮肉さが目に映る
嗚呼、分かってるよ
まだ、知識が情報が足りないって事だろ
全てを知れば全てを許せる様になる
だから、僕は
読み続ける
学び続ける
書き続ける
描き続ける
進み続ける
どこまでも いつまでも
だって 漫画を描いて 幸せになり
幸せのまま死んでいくのが
僕の夢なんだから
それが最大のこの全てへの復讐であり
自分への贖罪だ
